「栄養強化」の添加物って、体に悪いの? 管理栄養士の私が伝えたいこと
こんにちは。霧島市の糀スイーツ教室「月と星KITCHEN」のmiyaです。
ふりかけや子ども向けのおやつの原材料を見ると、「炭酸カルシウム」「ピロリン酸鉄」「V.D」といった文字が並んでいることがあります。
「これも添加物?体に悪いのかな?」と気になったことはありませんか?
私は今、食品表示について、自分で少しずつ勉強しているところです。
その中で「これはぜひ知ってほしい」と思った、「栄養強化」のための添加物についてお話しします。
栄養強化の添加物ってなに?
食品添加物には、いろいろな目的があります。
日持ちをよくするもの、色や香りをつけるもの、そして、食事だけでは足りなくなりやすい栄養素を補うもの。これが「栄養強化」のための添加物です。
たとえば、栄養を補う目的でよく使われるものには、こんなものがあります。
- カルシウム:炭酸カルシウム、乳酸カルシウムなど
- 鉄:ピロリン酸第二鉄、クエン酸第一鉄ナトリウムなど
- ビタミン:ビタミンD、ビタミンB1など
「カルシウム強化」「鉄分強化」と書かれた食品には、こうしたものが使われていることが多いです。
病院でも使われていました
私は管理栄養士として、病院や高齢者の施設で働いてきました。
ほとんどの栄養は、いろいろな食品を組み合わせた毎日の食事からとることができます。ただ、カルシウムや、特に女性の鉄のように、意識してとらないと必要な量に届きにくいといわれている栄養素もあります。そうした栄養素を補うために、栄養を強化した食品を使うこともありました。
栄養強化の添加物は、足りない栄養を補うための、心強い味方でもあるんです。
同じ成分でも、目的で名前が変わる
おもしろいのが、同じ成分でも使う目的によって役割が変わることです。
たとえばビタミンC。
栄養を補うために使えば「栄養強化」。
お茶やハムの色が変わるのを防ぐために使えば「酸化防止剤」です。
「添加物=体に悪いもの」とひとくくりにせず、何のために入っているのかを見ることが大切です。

上の写真は、シリアルの原材料表示です。
炭酸カルシウム、ピロリン酸鉄、ビタミンCや各種ビタミンは、主に栄養を補うために使われていると考えられます。
一方で、「酸化防止剤(ビタミンE)」は、品質を保つための使い方です。
ちなみに、ビタミンCを酸化防止のために使うときは、「酸化防止剤(ビタミンC)」のように目的も一緒に書かれます。
これから表示が増えていきます
実は、栄養強化のための添加物は、これまで原則として表示しなくてもよいことになっていました。
それが、2025年3月28日から、原則として表示が必要になりました。
切り替えには数年の猶予があるので、今お店に並んでいる商品には、まだ書かれていないこともあります。
これから少しずつ、原材料表示にカルシウムや鉄などの名前が少しずつ増えていきます。
「前より添加物が増えた?」と驚くかもしれませんが、これは中身が変わったのではなく、表示のルールが変わったためかもしれません。
ひとつだけ気をつけたいこと
栄養強化の食品は便利です。
ただ、強化食品やサプリメントをいくつも重ねてとると、栄養素によってはとりすぎになることもあります。
このお話は、また別の記事で詳しく書きますね。
基本は、いろいろな食品を組み合わせた毎日の食事です。
たとえばカルシウムなら、牛乳やヨーグルト、小魚、豆腐や納豆、小松菜などの青菜。鉄なら、赤身の肉や魚、あさり、大豆製品、青菜。鉄は、肉や魚などのたんぱく質や、ビタミンCを含む野菜や果物と一緒にとると吸収されやすくなります。
月と星KITCHENの糀スイーツも、甘酒の自然な甘みを生かしながら、おやつの時間も楽しめるようにと思ってお伝えしています。
月と星KITCHENのレッスンでは、材料のことや、栄養のバランスのとり方もお話ししています。
「なんとなく不安」を「知って選べる」に変えられるよう、これからも管理栄養士として分かりやすくお伝えしていきますね。
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参考

